星野家は、甲州街道下花咲宿(現在大月市大月町花咲)にあって、江戸時代本陣、庄屋、問屋をつとめた旧家である。現在の主屋は天保6年(1836)焼失したものをその後再建したもので、建物が豪壮であるばかりでなく、意匠など本陣建築の性格をよく表しており、後世の改変も少なく細部まで当初の形態を残した貴重な遺例である。参勤交代の大名が本陣として使用し、また明治13年6月18日(1880年)明治天皇が民情視察のため甲州街道をご西下の砌、「御小休」として使用された上段の間も当時のまま残っており、戦前は史跡に指定されていた。  平成元年3月31日 山梨県教育委員会  大月市教育委員会

下花咲宿本陣跡(重要文化財星野家住宅) 花咲町 大月市 山梨県