銅造 地蔵菩薩坐像(坂下地蔵)
正徳3年(1713)に、江戸小舟町の井田八左衛門が釈宗威信士菩提のために造ったものである。日野をはじめ、八王子・青梅・立川・大神・福生・由木にわたり、232人の合力を得て奉造したと蓮座に彫りつけてある。作者は、大昌寺の釣鐘・燈籠、谷戸の念仏鉦等を鋳造した江戸神田鍛冶町の田川民部藤原見蔵である。永く甲州道中日野宿西の出入口に鎮座して、ここを通行する旅人を見守り、彼らからは坂下地蔵サマと親しみ敬われた。近来は、地元自治会の婦人たちによって仏縁の日、念仏供養が行われる。  昭和55年2月1日   日野市教育委員会

坂下地蔵・旧道消失 日野駅南東 日野市