長泉寺 上高井戸1丁目 杉並区

万年山長泉寺は曹洞宗の寺で、本尊は大日如来像です。当寺は慶安元年(1648)、世田谷区の烏山にあった通称「お伊勢の森」に開創しましたが2年後火災に会い、明暦元年(1655)現在の場所に移ったと伝えられています。本堂前の観音堂は「円通閣」といい、享保13年(1728)に建立されたもので、西国33箇所の観音像を安置しています。(中略)また、境内の老松の下には徳本行者真筆による石塔(文化14年(1817))や、天保11年(1840)に造られた釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩の三尊仏があり、墓地にはかって上高井戸宿の本陣であった「武蔵屋」(並木氏)の墓があります。(後略)    昭和56年2月15日 杉並区教育委員会