泉新田大木戸野馬堀遺跡 草深字大木戸1878−7他 印西市

江戸時代、印西市から白井市にかけての一帯には、東葛飾地方を中心として設けられていた小金五牧の一つである「印西牧」と呼ばれた幕府直営の牧場が置かれており、牧と野付村の境には、放牧馬が村に入らないよう、また、野犬などから馬に被害が及ばないように、野馬土手が設けられました。印西牧の野馬捕りは、春に行われ、ここ泉新田側より現在の白井市平塚に設けられていた捕込場に向って図のように行われていたようです。当時の木下街道は印西牧の中を東西に貫いていたために牧と街道が接する部分には大きな木戸を設け、さらに、その周辺には自然地形も利用して造られた野馬除けの土手や堀が廻らされていました。泉新田大木戸野馬堀遺跡は、その一部で長さ役200m、幅10〜20mが現存しており、市の近世史を知る上でも重要な文化財(史跡)です。     平成17年12月  印西市教育委員会