横利根閘門は大正3年(1914)から約7年の大工事の末、大正10年(1921)に完成した我が国最大級の規模を持つ煉瓦造複閘式閘門で、利根川の明治改修事業で唯一現存するシンボル的施設です。 横利根閘門は利根川が増水したときに、洪水が霞ヶ浦に逆流しないように、また増水時でも船舶の航行が可能なように当時の最新技術を用い日本人技術者のみによって建設されたもので、約8O年経った現在でも利用されている現役の閘門です。 完成以来大きな改築がなかったために施設の老朽化が進んでいましたが、平成6年に省力化のための自勤化と門扉等の腐食が進んでいる部分について当時の設計図通りに復元改築されました。横利根川閘門の設計及び施工の水準は高く、我が国における煉瓦造閘門のひとつの到達点を示す近代化遺産としての価値により平成12年5月、重要文化財に指定されました。 国土交通省関東地方整備局

横利根閘門 西代 稲敷市 茨城県