利根川図志(1855年)に「佐原は、下利根附き第一繁昌の地なり、村の中程に川有りて、新宿 本宿の間に橋を架す、米穀諸荷物の揚げさげ、旅人の船、川口より此処まで、先をあらそい、両岸の狭きをうらみ、誠に、水陸往来の群集、昼夜止む時なし」と記してある。江戸時代の佐原は「小江戸」と呼ばれ、この周辺の町並みには、国指定史跡伊能忠敬旧宅や県指定有形文化財小堀屋本店店舗、仝正文堂書店店舗をはじめ、土蔵造りの古い商家がある。また、関東三大祭の一つとして数えられる「佐原まつり」は、豪華絢爛を競い、山車で奏される県指定無形民族文化財佐原囃子は水郷情緒を代表するものである。  昭和60年6月15日  佐原市

佐原の町並み 佐原イ 香取市 千葉県