この古墳群は、ここより西側後方の、標高25mの段丘の縁に南北方向に並んで位置している。北から順に直径10m未満の円墳が4基、一辺約7mの方墳が1基、前方部を東に向けた主軸約40mの前方後方墳1基の計6基からなる。 現在は北端の1基と3基目の墳頂部が削られて平らになっている。 昭和50年(1975)に前方後方墳の測量調査が行われたのみで、発掘調査は行われていないため、この古墳群全体の詳細は明らかになっていないが、その形態から主に古墳時代前期(5世紀)に造られたものとみられ、南西部にある宮前遺跡の集落と関連があると考えられる。  町内の高塚古墳(土を高く盛って造った墓)はこの古墳群と大塚古墳(吉田字大塚地内)のみであるため、亘理町の古墳時代を知る上で貴重な遺跡である。   平成15年3月   亘理町教育委員会

   長井戸古墳群 吉田 亘理町 亘理郡 宮城県