この登り窯は慶安年間に現在地に築窯されたと伝えられ、現存のものは構造・使用度などからみて、元禄時代以前の築造と思われる。以来、相馬藩御用窯として代々美術陶器を焼き続け、幾多の優品を生んだ。この窯内部の火通しの部分の基礎柱は、独特の粗砥石を用い、益子焼や笠間焼などに大きな影響を与えた。当主が伝統を守りながら優れた作品を焼成していることなど、登り窯として注目すべきものである。  福島県教育委員会

田代駒焼き登り窯 田町38番地 中村 相馬市 福島県