国指定無形民俗文化財
甲冑に身をかためた五百余騎の騎馬武者が腰に太刀、背に差指物をなびかせ野原を疾走する力強く勇壮な戦国時代絵巻。 相馬野馬追は今から千年以上もの昔、相馬氏の先祖平将門が下総国小金ヶ原(千葉県流山市付近)に放した野馬を敵兵に見立てて軍事訓練としたことにはじまり、その後、相馬氏が奥州行方郡(南相馬市)に移り住んでからもこの行事を伝承したと伝えられています。藩政時代にはここ一帯に土手を築き牧に放された野馬を妙見社に捧げる神事として、さらに軍事訓練を兼ねた行事として執り行われました。明治時代に入ると牧が廃止となり相馬氏に関わる中村神社、太t田神社、小高神社の相馬三妙見の祭礼として引き継がれ今も旧中村藩(相馬藩)領あげての最大の祭典として熱気あふれる行事が繰り広げられています。

 相馬野馬追祭場地 天狗田 中太田 原町区 南相馬市 福島県