長松寺の銅鐘 台畑 鶴谷 原町区 南相馬市 福島県

国認定重要美術品 長松寺の銅鐘
銅鐘は、口径76.5cm、総高100cm、竜頭(りゅうず)の高さ30cmである。池の間(中央枠)の銘文によれば、この梵鐘は、万洽2年(1659)相馬忠胤が祖母長松院の菩提のため中村城下に長松寺を建立した時、鋳造寄進したものである。明治4年、当地の鶴谷山仙林寺と合院され、梵鐘もその時移された。昭和26年7月の火災によって本堂は全焼したが、鐘楼および鐘は辛うじて類焼を免れた。突座(つきざ)には花弁を配した九曜星の文様がある。製作者の斉藤勘左衛清美は中村在住の鋳物師で、県内各地に活躍している。原町市教育委員会