史跡「薬師堂石仏」の庭前石段のそばにある大樹で、根元は石段設置の際に埋められているが、目通り幹周り8.6m、高さ約45mである。地上約3m余りのところから丈枝数本に分れ、樹勢がよく、うっそうと繁茂していることでは県内有数である。なお、薬師堂石仏は藤原時代のもので、2mを越す大きな半肉彫りの坐像を中心に、立像・線彫りなど10余体がきざまれている。損傷してはいるが、光背などに彩色が残っており、この時代のものとしては東北唯一の磨崖仏である。  福島県教育委員会

大悲山の大杉 泉沢 小高区 南相馬市 福島県