天神原遺跡は今から約2千年前の弥生時代の集団墓域群である。昭和54年、天神岬スポーツ公園建設計画に伴い、発掘調査を実施した。調査面積5千平方メートルの範囲には、土器棺24基、土抗墓47基、勾玉類85個などが発見され、東日本最大の遺跡となった。多くの考古学の権威者によって土抗には成人、土器棺には乳幼児を葬ったとされた。出土した土器棺は「合蓋土器棺」とよばれ、その紋様の特徴により「天神原式土器」とし考古学会に位置付けられた。遺跡は昭和55年3月、福島県指定史跡となり、出土品一括は昭和62年6月、国指定重要文化財となった。以下略  平成6年3月10日  楢葉町教育委員会 天神山城は南側崖下に木戸川、前方東側に太平洋を見下ろす絶好の地に築かれた戦国時代最末期の城跡です。県内唯一の規模をもつこの城跡は、土塁や空掘りの原形を残し、本丸と思われる1郭には北田神社(天満宮)が祀られています。(中略)天神山城の歴史的記録や文献資料はなく城主や正確な築城年代は不明ですが、雄大な城跡は戦国武士の足跡を彷彿させるものであり、岩城氏と相馬氏の二大勢力の狭間に生きた当地域の歴史を物語るものです。 平成2年9月 楢葉町教育委員会
天神岬・スポーツ公園 北田 楢葉町 双葉郡