浜街道12薬師霊場第7番 波立(はつたち)薬師 久ノ浜町田之網 いわき市
薬師如来を本尊とする当山は大同元年、徳一大師の開基にて海中より出現の霊像なりと伝う。十方の信仰篤く、安産.厄除.無病息災はもとより特に海に縁因あるところから開城鎮めの守護として海上安全大漁祈願の信仰が多い。仁王門、庫裏、其の他の建造物は文明年間磐城平城主親隆公の寄進によって造営せられ、その後同城主代々の祈願所と定められ内藤公に至って大修理を行い、陰暦6月14日、15日の縁日には家老を派遣して法要を営弁せしめたのである。如之慶安2年には三代将軍家光公御朱印を下し国土安泰万民豊楽の鎮護道場とせる霊刹なり。  臨済宗妙心寺派 波立寺(はりゅうじ)