鮫川は常磐地区開発の本源である。明治35年当時の県会議員安島重三郎氏の斡旋で初めて鮫川に木橋が架けられ交通一新の恩恵に浴した。さきに国鉄常磐線の開通でかけられた鉄道橋は短くて洪水の害が大きく大正2年当時の県会議員金成通氏これを憂え奔走の結果400mに延長せられ被害は減少するに至った。その後貴族院議員となった金成通氏は植田町長古川伝一氏と共に鮫川橋を現在の永久橋にかけかえる事に尽力し昭和14年完成した。往年の渡舟から今日に至らしめた三氏の功績は大きくここに有志相謀ってこの詩を掲げ往時を偲びその徳をたたえる。  1961年11月  文学博士 高田真治 撰
 鮫川橋 いわき市