小西万金丹 八日市場町 伊勢市 三重県
江戸時代前期にはじまり、お伊勢参宮とともに、全国にその名を知られた万金丹は、三百年以上に亙って家庭や旅行のお伴として皆様に親しまれてきました。 小西万金丹本舗は、伊勢国司・北畠教郷の家臣日置越後守清久に始まります。主家滅亡後清久は医道に志し、堺の小西家の秘方を譲り受け小西姓と改め、延宝4年伊勢国八日市場の地(現在の場所)に創業、以来16代にわたってこの地で営業してまいりました。 最盛期には四日市、京都、江戸、近江草津、伊賀に出店を設け、享保年間には宮家より大和大椽の名を賜り、明治維新までの八代の間、小西大和大椽と称してきました。また、現在の店舗は江戸期伊勢に独特の宮大エによる『切妻造り』の代表的建築物として昔を今に伝えています。