北の端の地蔵堂 東江島町 鈴鹿市 三重県
このお地蔵さんは、今より800年前の鎌倉時代(1192-1333)に作られたもので、石像本体周囲に六体の菩薩が刻まれている。六体とは五欲の憂世に六道((地獄・餓鬼・蓄生・修羅・人間・天上)に迷う衆生を救う六分身を表わす。また、お地蔵さんはその昔江戸時代から北の端の地蔵さんと呼び、お守寺悟真寺古記録にも霊験あらたかで願うことかなわざるなし、遠近の信者多く毎年8月24日の縁日は善男善女の参詣が列をつくるなどと付記されている。  更にまた、江戸時代寺家、白子などから江戸方面へ型紙等の行商に出る人らは、このお地蔵さんで無事を祈り、ここでせつない見送りをした。