石段温泉街 伊香保 伊香保町 渋川市 群馬県
この石段温泉街は、戦国時代の末期、織田信長が天下統一をめざして武田勝頼と合戦した長篠の戦の翌年である天正4年(1576)に形成された。それまで、源泉地(湯元)付近にわずかな浴舎がありましたが、当時、近世伊香保温泉共同体成立の推進者達が、新たに、湯元より温泉を導き、石段を造って中央に湯樋を伏せ、左右に整然と区画されたそれぞれの屋敷に引湯して、滝を配した浴場を作り、温泉宿を経営しました。こうして石段坂を中心に、当時としては異色の温泉街が形成され、今日に至りました。わが国第1号の温泉都市計画であり、先駆的役割を果たして参りました。  町制施行100周年記念  平成元年 伊香保町