六角堂 水沢 伊香保町 渋川市 群馬県
県指定重要文化財 水沢寺六角二重塔
この六角二重塔は、地蔵堂、六角堂とも呼ばれ、六地蔵を六角輪転の台座に安置し、二層に大日如来を安置した独特の形式である。下層の一辺は2.727m(9尺)、上層の一辺は1.364m(4.5尺)と半減しており、上層柱間が下層柱間の二分の一となる多宝塔の木割に似ており、相輪も多宝塔形式に類似している。また、回転部分は経蔵内の輪蔵の形式を用い、意匠全体は禅宗様式に統一するという優れた構造になっている。昭和55年に屋根の葺き替え工事を実施したところ、相輪の心中墨書の中に「干時文化14歳、丁丑 六月吉辰」の文字が見つかった。なお、六地蔵には宝永5年(1708)、正徳2年(1712)、正徳5年の銘が記されたものもある。  平成19年3月  群馬県教育委員会  渋川市教育委員会