戸木(へき)城跡 戸木町 津市 三重県
戸木城(へきじょう)
天文23年(1554)木造具政氏が隠居所として築き、その後天正年間に具政氏の子、木造長政が増強、修復して完成しました。城は、雲出川が流れ、西は稲白川の深い谷となり、北は深い田、東は大きな堀を作り自然地形を利用した優れたものでした。この城での戦いは、天正12年(1584)5月から10月にかけて城に立て籠もる木造氏勢と織田・蒲生氏との間でおこなわれ、激しいものでした。天正12年10月ころに和睦し、落城後は一時現在の庄田町に勢力を持っていた中川庄蔵氏が預かっていたが、慶長年間に廃城となっています。昭和52年(1977)、現在の戸木小学校建設に先立ち発掘調査を行い、堀の跡などが発見されています。  津市教育委員会