旧慈眼寺(観音堂) 上阿波 伊賀市 三重県
この観音堂は馬谷山慈眼寺と称し永和3(1322)に上阿波町佐印ヶ原(現在地)に真言宗の寺として建てられた。本尊は十一面観音で弘法大師の作と伝えられる。またこの寺の鎮護の社として愛宕社が建てられ火之迦具土神が祀られている。明治維新の神仏分離により寺号を廃して観音堂と呼ばれる様になった。本尊を祀る厨子は文政元年(1818)に改修、本堂は昭和22年(1947)に再建されたものである。境内の南の石段を登ると愛宕社がある。社前の石灯籠は慶長20年(1615)に造立され村内に現存する灯籠の中で最も古い。以下略 平成11年3月吉日 上阿波景観倶楽部