旧道・二軒茶屋 神久6丁目 伊勢市 三重県
かって、尾張・三河・遠江方面からの参宮客は、海路をとるのが最短コースとあって、伊勢湾を横切り、伊勢の町を貫流する勢田川をさかのぼって、二軒茶屋の船着場に上陸しました。旅人たちは、さっそく茶店の2階に上がると、潮のかぶった衣服をあらため、生き返った心地でできたての二軒茶屋餅に舌つづみ、気分も新たに神宮参拝の途についたのです。当時、この辺りは一面の芦の原。名物餅を売る茶店「角屋」と、うどんすしの「湊屋」がぽつんと建っておりました。そこで、誰言うとなくこの地を「二軒茶屋」とよび、それが餅の名にもなった、といい伝えられております。(二軒茶屋餅パンフレットより)