二十三夜塔と馬頭観音
 二十三夜塔は、二十三夜講に集まった人々が建てたものです。二十三夜講とは、陰暦(旧暦)八月二十三夜の月を待つ講で、人々が寄合って飲食を共にしたあと経を唱えて月を拝み、悪霊を追い払うものです。 馬頭観音は、ここから布目方面に進んだところに建っています。稲島の馬喰(ばくろう)が建てたもので、そこには馬喰を馬苦労と刻まれています。 農作業や運搬手段として庶民の生活と強く結びついていた牛馬。その牛馬の売買や仲介を生業としていた馬喰たちの、牛馬の無病息災を願う気持ちが伝わってきます。  北国街道散策
二十三夜塔 稲島 西蒲区 新潟市 新潟県