古河講堂(旧東北帝国大学農科大学林学教室)  北9条西7丁目 北区 札幌市 北海道
○建築年:1909(明治42)年
○構 造:木造2階
○設 計:文部大臣官房建築課札幌出張所(新山平四郎)
○施 工:新開新太郎
○指定等:登録有形文化財、さっぽろ・ふるさと文化百選、北区八十八選
 1907年札幌農学校は東北帝国大学農科大学に改組され、本建物や予科講堂、畜産学教室などが新築された。これらは、本建物の正面2階に古河家寄贈と記されているように、古河家の寄付で建築された。左右の翼屋にマンサード屋根(腰折れ寄棟屋根)を架け、玄関ポーチを中心に左右対称のデザインとする。 玄関ポーチ左右の円柱上の鈴蘭風の装飾、窓上の破風(ペディメント)の植物装飾、玄関欄間や内部扉腰板の「林」の文字意匠など、繊細で茶目っ気あふれたデザインがみられる。