旧北海道庁函館支庁庁舎(北海道指定有形文化財) 元町 函館市 北海道
旧北海道庁函館支庁庁舎は、明治42年(1909年)に建てられ、公園造成と合わせて昭和57年(1982年)に修復整備されたものです。特徴のひとつに柱廊玄関があり、2階に張り出した屋根が柱頭飾り(コリント式)と中央部に膨らみのある(エンタシス風)巨大な4本の柱で支えられています。 明治末期の函館を伝えるこの洋風建築物は、北海道開拓の歴史上価値が高いことから、昭和60年(1985年)北海道有形文化財に指定されています。 現在は、1階を元町観光案内所として利用し、2階は「写真歴史館」として”北海道写真発祥の地 函館”の歴史を伝える貴重な写真機器や資料を展示しています。 なお、江戸時代、ここ元町公園には、松前藩の亀田番所が置かれ、19世紀初めの幕府直轄時には箱館奉行が置かれました。 安政元年(1854年)に日米和親条約で箱館の開港が決まると、当時松前藩が復領していたこの地は再び幕府の直轄となり、箱館奉行が再置されましたが、港湾から近く防備上不利であったことなどから、元治元年(1864年)に亀田の地(五稜郭)に移転しました。   函館市