松前藩の蝦夷地へ出入りする船改め、積荷、出入人を改め、税役を徴収する役所で、奉行、吟味役、吟味下役、小使、足軽、手代等の役人が配置されていた。 この白州では、入国者を裸にして調べ刀傷のある物、入墨のある者と、身元引受人のない者の入国を許さず、次に本州へ出帆する船に乗せて帰した。 積荷改めと税役の徴収は問屋、小宿に、遭難船の救助は附船宿に任せ、奉行所はこれを監視するだけであったが、商人達からは役人に多くの太義料、袂銭の献金があったといわれている。
沖の口奉行所 松前藩屋敷 西館 松前町 松前郡 北海道