この陣屋は、安政2年(1855)幕府に命じられ松前藩が築いたものです。構造は、四稜郭で亀が首を出した形をしており六つの砲座があります。郭内には17棟の建物があり、約120人で守備していましたが、完成から13年後の明治元年(1866)箱館戦争の時、相手方に陣屋が使われないよう建物に火をつけ焼き払っています。この陣屋は、保存状態もよく城造りの資料として価値が高いことから昭和40年3月18日、国の史跡に指定されました。
松前藩戸切地(へきりぢ)陣屋跡 野崎 北斗市 北海道