豊川稲荷総門 豊川町 豊川市 愛知県

この総門は当寺の創立から214年後の明暦2年(1656)に一度改築された。現在の門は明治17年(1884)4月18日当寺29世黙童禅師によって上棟改築されたものである。門扉及び両袖の扉は一千有余年の樹齢を重ねた高さ4.5m、幅1.8m、厚さ15cmの欅の一枚板で欅独特の如鱗のような木目は類い稀な木材として専門家に知られている。屋根は銅板鱗葺きで又諸処に使用されている唐金手彫の金具は優れた技法を示している。頭上に祀られている十六羅漢は名匠で諏訪ノ和四郎その他名工の合作といわれ参詣の諸人はこの仏様に見守れながら、この門をくぐるのである