旧山瀬家のコヤ(産屋) 細江町気賀 浜松市北区 静岡県
昔はお産中の女の人は、産の忌の一定期間、家族と離れ産屋で生活をしました。別火といって、煮炊きに使う火も家族とは別にしました。昔の人々は、お産を血のけがれと考えたためですが、本来は、お産は神から子供を授かる神聖なできごとなので忌に服したのであろうといわれています。細江では、明治の初め頃までこのような風習が行われていたといわれています。この産屋は、石岡の山瀬勝さん宅にあったものです。明治の初めまで使用されたことがわかっていて、江戸時代末に建てられたものと推定されています。昭和60年春、ここに移築しました。(間口、3.6m 奥行、3m  高さ 4.6m) 浜松市教育委員会