国指定史跡 名勝旧有備館及び庭園
伊達改宗は、天正19年(1591)に米沢から岩手沢に居城を移し、岩出沢を岩出山と改めました。慶長6年(1601)さらに仙台に移り、岩出山は政宗の四男宗泰を初代とする岩出山伊達家が代々伊達一門として治めました。有備館は江戸時代に岩出山伊達家の家臣子弟の学問所となった建物で、伊達家当主が時折講義に臨むための場所であった「御改所」(主屋)とその付属屋が現在までその姿を伝えています。有備館の建物(主屋)は、二代宗敏の隠居所として延宝5年(1677)頃に建てられたとする説が有力です。その後、下屋敷、隠居所、学問所として使用されてきました。 庭は正徳5年(1715)頃、四代村泰の時代に整備されたと伝えられています。仙台藩茶道頭、石州流三代清水道竿の作庭で岩出山城本丸の断崖を借景として池中に島を配した回遊式池泉庭園で、中には300年以上の樹木があり四季を通じた縁や花等で庭の変化を楽しむことができます。  大崎市教育委員会
有備館 上川原町 岩出山 大崎市 宮城県