この五差路は、保々地区の小牧神崎(小牧町南)にある。以前は保々・下野・県の村境で、江戸時代から地方道の重要な分岐点であった。交差点の南東角に常夜燈が一基、柵に囲まれて建っている。正面(西)に「両宮 奉燈」、裏面に「安政庚申歳(安政7年・1860)春3月」と建立の年月が刻まれている。両宮とは伊勢神宮のタト宮・内宮の両宮である。五差路を南北に走る道路がある。国道365号で、南は四日市に、北は員弁に通じている。また、札場からきた道をまっすぐ西へ入る細い道がある。江戸時代の八風道(田光・千種道)である。昔はこの道入口の南側に宿屋や茶店があって旅人で賑わったという。この場所は、伊勢・多度参りの旅人や、大矢駅知代官所へ行く村役人、近江への商人など、さまざまな人達が往来したと推測できる。(三重県教育委員会編「歴史の道」より)   なお、昭和33年まで、毎年「燈籠祭り」として、図に示す公園で北勢地方では格式のある青年相撲が奉納されていた。 保々の歴史を知る会・保々地区連合自治会
神崎の常夜燈 小牧町 四日市市 三重県