根城は、建武元年(1334)南部師行により築城されたと伝えられています。根城の南部氏は、南北朝時代には奥州における南朝方の中心的な存在として活躍しており、その領地は、当時糠部(ぬかのぶ)郡と呼ばれた広大な地域の中や津軽、秋田県の比内・仙北・鹿角(かづの)、岩手県の閉伊、遠野にも認められます。しかし、南朝方が劣勢になるに従い、根城の南部氏も次第に勢力が弱まり、寛永4年(1627)には岩手県の遠野へ移封となりました。 この根城は、昭和16年12月13日に国史跡に指定されています。現在、根城には、本丸・中館・岡前館東善寺・沢里館等の郭や多くの堀が良好に残っており、このうち、本丸については、発掘で発見された建物跡を基に立体復原も行われております。 八戸教育委員会
根城本丸跡 根城 八戸市 青森県