南岸、兜町から北岸、小網町船積問屋蔵並を望む
「鎧橋の欄干に顔を押しつけて、水の流れを見つめていると、この橋が動いているように見える・・・・・私は、渋沢邸のお伽のような建物を、いつも不思議な気持ちで飽かず見入ったものである・・・・
対岸の小網町には、土蔵の白壁が幾棟となく並んでいる。このあたりは、石版刷りの西洋風景画のように日本離れした空気をただよわせている。」   谷崎潤一郎 『幼少時代』
 鎧の渡し 小網町 広重「名所江戸百景」