むかし、行徳から市川に向かうには、今日の行徳橋あたりから稲荷木の双林寺前を通り、稲荷神社からこの地に出て、江戸川沿いに大和田・大洲・市川南を経て国道14号線(時代によって上総道・佐倉道・千葉街道とも呼ばれた)に出、市川に至ったものです。伝えによると、慶長年間(1596〜1615)伊奈備前守忠次が徳川家康の命によって、上総道の改修にあたったさい、新たに八幡と行徳を結ぶ八幡新道をつくって、その分岐点に松を植えたのが、この「一本松」の由来ということです。この松も京葉道路ができると、排気ガスの影響などによって枯死を早め、昭和48年に伐採されました。 (伐採時の樹齢約180年)  昭和55年6月20日  市川市教育委員会
一本松 稲荷木 市川市 千葉県