本行徳の笹屋は、江戸時代うどん屋として繁盛した店でした。船着場近くに位置していたため立ち寄る旅人も多く、紀行文などにも記されています。  市川教育委員会
「行徳の里に到り笹屋といへるにやすらひはべる。此處は饂飩の名所にて、往来の人足を留め、饂飩、蕎麦切たうべんことを、せちに乞ひあへれど、打つも切るもあるじひとり、未だそのこしらへ、はてしもあらず見へはべれば、御亭主の手打ちの饂飩待ち兼ねていづれも首を長くのばせり」
『南総紀行旅眼石』  十返舎一九
笹屋うどん跡 行徳4丁目