「此横道四ッ目橋通亀戸天神通」 「是より五百らかん江右川通り八町ほど先へ参り申候」 新宿線西大島駅横 
この道標は、当地および近隣の庚申講中によって文化2(1805)年に建てられたもので、それ以前にも二度造りかえられています。本来は小名木川沿いの道と四ツ目通りが交わる地点に建てられていたもので大島にあった五百羅漢寺と亀戸天神への道を示しています。五百羅漢寺は河東第一の名藍といわれた黄檗宗の寺院で、亀戸天神とともに多くの参詣者を集めました。堂内に安置された536体の羅漢像やらせん状の廊下をもつ「さざえ堂」は有名で、この付近にあった五本松とともに広重や北斎の錦絵にも多く描かれています。このように、江戸時代のこの地は、江戸の人々にとって、信仰と行楽の地でもあったのです。小名木川はそうした人々をも運び、道標は舟から上陸した人々への道案内でした。  昭和63年9月1日  江東区教育委員会 元禄8年この付近に黄檗宗松雲禅師作の羅漢像五百体を安置する広壮な羅漢寺が創立せられ・・・ 
 五百羅漢道標 小名木川橋北詰め