所在 大衡村大瓜宇下南沢 (通称大沓掛坂) 江戸時代の出羽(山形・秋田県)街道からここで最上街道が岐れた。 「右なかにゐた 左ゆとの山道 大くつかけ 吉岡下町」 と石に刻まれている。出羽街道は中新田、岩出山、池月を経て荒雄川近くで、鳴子、中山峠を越え向町宿に行く鳴子道と、鬼首、出羽領湯岱に出て横堀宿に行く鬼首道にわかれた。 最上街道は、王城寺から小野田、漆沢を経て軽井沢の番所を通り出羽領の上畑、銀山から尾花沢を通り出羽三山の一つの湯殿山参詣に往来した。吉岡下町の三山講中の建てたものと思われる。 平成8年3月 大衡村教有委員会 大衡村文化財保護審議会 |