證誠寺 富士見2丁目 木更津市 千葉県

童謡碑

狸塚
この辺リが昼でも暗い程茂っていた昔のこと、寺の和尚さんが夜中に目さますと庭の方が大変賑やかです。そっと節穴からのぞいて見ますと外は月夜で昼間のようです。折から秋のこととて萩の花ざかり、ところが驚いたことには大小の狸数十匹が輪になり 「 證誠寺山のペンペコペン   俺等の友達やドンドコドン 」と腹を打ちながら踊っています。和尚さんもついおもしろくなり一緒になって踊りました。 こうして毎晩踊りましたが或夜狸達が全く姿を消して不思議に思って居リますとかわいそうにもお腹をたたき破って藪の中で死んでいました。和尚さんはこの友達をあわれに思ってねんごろに葬ってやったのがこの狸塚です。この伝説が野口雨情先生によって狸ばやしの童謡が生まれ更に中山晋平先生の作曲によリ今や天下に広まりました。