この石垣は、郭外より若松城の郭内に入る門の石垣で、ここを界として内側を侍の屋敷とし、外側を町民の住居としていた。郭内と郭外の間には土塁が築かれ、外濠がめぐらされていた様子が今もしのばれる。当時、城下にはこのような門が16ヶ所あり、特に、この甲賀町口は大手門として他の郭門より厳重な構えをとったとされている。今回、「甲賀町口門跡」、「天寧寺町土塁」、「三の丸掘跡」の三ヶ所が国指定史跡若松城跡として追加指定を受けたものである。   
   平成7年3月   会津若松市教育委員会
 若松城跡(甲賀町口門跡) 会津若松市栄町275番