御物頭御番所(久保田城跡) 千秋公園 秋田市 秋田県
御物頭は秋田藩の行政機構の中では番方に属す役職であり、配下の足軽を指揮して二の門(長坂門)の開閉及び城下一帯の警備を担当した。御番所の南側十四畳の部屋に物頭が詰めて登城者を監視した。北側には七畳半の休憩所や台所・便所があり、中二階には八畳の部屋が配置されている。『国典類抄』などの史料によれば、御物頭御番所は宝暦8年(1758)に焼失したのち再建され、安永7年(1778)以降の火災では類焼を免れたと考えられることから、建築年代は18世紀後半と推定される。久保田城内で旧位置のまま今日まで残っている唯一の建造物である。 昭和63年3月、保存修復工事を行い、平成2年に秋田市文化財に指定された。

形 式 切妻造南庇付 こけら葺屋根 間□ 約10.5m(5.5間) 
奥行き 約9.5m(5問) 面積 約100u(30坪)          平成13年11月  秋田市