熊野神社 1丁目 象潟町 にかほ市 秋田県
文治2年(1186)に紀伊国(現・和歌山県)で飢饉による騒動があったとき、熊野三山の別当の孫にあたる大円坊という人が熊野山からご分霊を奉じて海路象潟にいたり神明森(現境内)に祠を建てて祀ったのが始まりといいます。その後さらに万治年間(1658〜1661)あらためて社殿が造営されたと伝えられております。しかし度々の火災やさまざまな変遷を経て今日に至っておりまますが明治6年には郷社に列せられました。元禄2年(1689)6月16日(現暦8月1日)は松尾芭蕉が象潟に到着した日ですが、この日がたまたまこの神社の祭りでした。曽良日記には祭りで宿が女客でいっぱいであったため「向屋」に泊まったと記され、この祭りに関しての一句は
   象潟や料理何くふ神祭(曽息)  というものでした。以下略