鳥海山大物忌神社(出羽国一之宮) 布倉 吹浦 遊佐町 鮑海郡 山形県
本境内の一番奥、最高所に大物忌神を祀る大物忌神社本殿(東側)、月山神を祀る摂社月山神社本殿(西側)が南面して並び立っている。前身の本殿が宝水3年(1706)正月の火災て焼失し、宝永8年(1711)に庄内藩酒井家によって、現本殿が再建されたと伝わる。本殿後ろの斜面に石段が残っており、鳥海山詣りの道者たちは、この石段を通り、山に向かったと言われている。 両社殿は、彫刻や脇障子の絵柄を除けば、全く同型、同大の一間社流造の建築である。もとは屋根が茅葺であったが、昭和38年(1963)の1400年祭の際、銅板に葺き替えられた。昭和14年(19839)に壁板や土台を取り替え、屋根を葺き替えるなど修理され、併せて周囲の中門廻廊や玉垣が造りかえられている。以下略  遊佐町教育委員会