元宿堰稲荷神社 千住桜木1丁目 足立区
御祭神 宇迦之御魂命 大国主大神
当社は第116代桃園天皇の御代宝暦4年(1755)9代徳川家重将軍の時と伝わるのみにして其の年代を詳しくせずと伝えども古来より当地に鎮座し郷民の信仰厚く年中の祭祀も継続し来たりしが昭和20年111月にいたって元宿神社飛地境内社に編入となりしが本地域に独立神社なく住民一同はその心から俸斎する社を恋し再度昭和23年2月13日桜木町総鎮守として設立となる。以下略  昭和58年9月15日
由緒略記
稲荷信仰は三峰(お山)と神杉の(験の杉)信仰を基に他の信仰と習合発展せり副神の大国主命は国土の開拓、産業の開発、特に医薬の法をもって諸民の延命長寿の増進に霊験を発揮、医薬の道の祖神なり、この町に大正の末日本最大の火力発電所が稼動、この施設の巨大な4本の煙突(おばけ)は下町千住の名物と広く知られ、総発電量、7万5千キロ、大正から昭和39年まで激動の時代の基礎を形成、この地域の総鎮守社として、企業発展の守護神と、遠近の人々の厚い崇敬を受け近代文明最先端エネルギー産業を通し、ご神威、神力を万民の上に示され、歳月の過ぎ去る中のご事蹟は今に伝う。 平成元年12月吉日 社務所