勢多之唐橋 竜宮 古来瀬田川には龍神が御座ると言われて、昔は橋を社とした。唐橋中央に特殊な橋クイが打ち込んであって、是を龍神の御霊代とし舟はこの神座を通るのを恐れた。(中略)西暦1440年頃、佐々木近江守が鶯谷に在った橋を、現在の処へ架け替えた時、工事中水底の龍神を遷座する権殿としてこの社が設けられた。以来幾度か橋架替え大修理の都度、龍神を権殿に遷座する慣例が行われた。時代の推移はいつしか権殿が本宮になった。 秀郷社 藤原秀郷を祀る。創祀年代は明らかならず。元是より東南数丁字舎人堂に在りたるを、寛永10年蒲生忠知、竜宮の傍に移すとある。 百足退治の伝説 秀郷、京都府宇治田原郷に住し、俵藤太と称す。天資剛勇にして弓術に長ず。以下略 |