気比の松原 松島町 敦賀市 福井県
ここ気比の松原は 三保の松原(静岡県)虹の松原(佐賀県)とともに日本三大松原の一つに数えられている。 その昔 聖武天皇の御代に異賊の大群が来襲した。 そのとき敦賀の地は突如震動し一夜にして数千の緑松が浜辺に出現した。 そして松の樹上には気比神宮の使鳥である白鷺が無数に群衆し あたかも風にひるがえる旗さしもののように見えた。 敵はこれを数万の軍勢と見て恐れをなし たちまちのうちに逃げ去ったという。 この伝説に因んで「一夜の松原」とも称される。 現在 気比の松原はおよそ東西1千メートル南北4百メートル広さ37.9ヘクタールで樹数約1万3千本を数え海岸林としては全国的にも珍しく赤松が群生している。