なみたしくや遊行のもてる砂の露 台座の句:月清し 遊行のもてる 砂の上
芭蕉と敦賀の月
月を殊のほか愛した芭蕉は元禄2年奥の細道の旅で敦賀を中秋観月の名所と定めてこの地に来り月の絶唱とも言うべき名吟に遊んだ。碑の句はその代表的な敦賀での作品でありそれぞれ敦賀の歴史風土景観のゆたかさを詠んでいる。これらの他に敦賀では次のような月の句をも見る。
中山や越後も月はまた命
月のみか雨に相撲もなかりけり
衣着て小貝拾はんいろの月
芭蕉像・句碑 気比神社 曙町 敦賀市 福井県