沖の井(沖の石) 八幡2丁目 多賀城市

おきのゐて身をやくよりもかなしきは宮こしまぺのわかれなりけり 古今和歌集小野小町
わが袖はしほひにみえぬおきの石の人こそしらねかわくまぞなき 千載和歌集二条院讃岐
沖の井(沖の石)は、古来歌に詠まれた歌枕であり、今もって池の中の奇石は累累とした姿をとどめており、古の情景を伝えています。  江戸時代の元禄二年五月八日「おくのほそ道」の旅の途上、松尾芭蕉と同行者の曾良は、この地を訪れました。  また、四代藩主伊達綱村の時代には、仙台藩により名所整備か行われ、手厚い保護を受けていたことが知られています。  平成11年12月10日   多賀城市教育委員会