義仲寺の名は、源義仲を葬った塚のあるところからきていますが、室町時代末に、佐々木六角氏が建立したとの伝えがあります。門を入ると左奥に、俳聖松尾芭蕉の墓と並んで、水管義仲の供養塔が立っています。「木曽殿と背中合わせの寒さかな」という著名な句は、芭蕉の門人又玄の作です。境内にはこの句をはじめ、芭蕉の辞世の句「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」など多くの句碑があります。また、巴御前を弔うために祭ったといわれる巴地蔵堂もあります。 昭和42(1967)年11月に国指定の史跡となりました。 平成4年(1992)3月 大津市教育委員会 |