牟佐神社 武佐町 近江八幡市 滋賀県
由緒 
武佐は古へ牟佐村主の古地なれば牟佐上下の両社は平安朝の時代神威高く貞観元慶二度神位階を授けられし事三代実録に見ゆ、当社はその牟佐下神なりといふ、武佐は佐々木氏の時より宿駅として商売繁昌し市庭には商売店を列ね遠近の購客群集したり市庭に市神を祭りて商売繁栄を祈るは何れの市庭も同じ、市神として売人に福利を与へ給ひし事代主命を祭る所以を解すべし、明治9年村社に列す、祭礼は古へ3月15日にして長光寺村及び下平木村(平田町)の三村合同の祭礼なりしが文化以後一村となれり、明治以後4月15日(現在は4月15日に近い日曜日)に祭礼を行ふ。  近江蒲生郡誌巻六より