観音寺城(国史跡)と観音正寺 安土町石寺 近江八幡市 滋賀県
戦国時代の世の中で、北陸・関東地方の武士たちは、すでに日本を治める力を失った足利将軍の室町幕府を倒して、自分が天下をとろうとねらっていた。このため、室町幕府の近江守護職に任ぜられていた佐々木六角定頼は、すでに砦を築いていた観音寺山に本格的な城郭を建てて、東山道(中山道=今の国道8号線)を京都へ向かう軍勢を見張っていた。観音寺城は山全体に石垣を築いて要塞とした大規模な山城で、当時の城の遺構がよく保存されているため、昭和57年に国の史跡に指定されている。また、城跡への途中にある寺は、木造千手観音(室町時代の作。重要文化財)を本尊とする観音正寺で、城を護る役割をしていたようである。  西国32番の霊場である。  安土町 西国32番観音正寺従是 拾五町