奥石(おいそ)神社 安土町東老蘇 近江八幡市 滋賀県
老蘇(おいそ)の森(国史跡)と奥石(おいそ)神社
今から約2250年前、孝霊天皇のとき、この地一帯は、地裂け水湧いて、とても人の住む所ではなかったが、石辺(いそべ)大連という人が神の助けを得てこの地に松・杉・桧を植えたところ、たちまち大森林になったと伝えられています。又、この森は、万葉の時代から世の移り変わりとともに数々の歌に詠まれている名高い森であります。 この森深く鎮まります奥石神社は、由緒ある名社として延喜式神名帳に載せられているのは、繖山(きぬがさやま)を御神体とする最も古く原始的、根元的な神社であったため、と言われています。 現在の本殿は、天正9年(1581)に建てられたもので、安土桃山時代の豪華さのなかに優美な落ちつきをもつ建造物で、安土町の国指定の重要文化財の中では、唯一の神社建築であります。 老樹の茂る深い参道をもつこの社は、中世より鎌宮神社ともいい、これは「蒲生野宮(がもうのみや)」がなまって名付けられたものと考えられています。 安土町